家を建ててから気づくことが多い、家の外回りの不便や不具合。
たとえば玄関までのアプローチやサイクルポート、思わぬ段差や味気ない庭。これらの不具合を解消し、快適な生活を創り出す工事を外構工事と呼びます。
外構工事ではどんな工事に、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。
外構工事の大まかなリフォーム費用相場
新築住宅を購入する場合の内装や価格については、とても気になるところです。
しかし忘れられがちなのが家の外回りなどの外構工事です。門やフェンス、玄関までのアプローチなどは外構工事と呼ばれており、一般的には新築住宅の10%程度の費用がかかると言われています。
また実際に住んでみて不便や使い勝手を確認しながらリフォームを行う場合、使用する素材や箇所によっても変わりますが、100万円程度の費用がかかることを念頭に置いておきましょう。
100万円までのリフォーム費用で何ができる?
ローンの返済もあるし、なるべく外構にお金をかけたくない。
しかし外構は住宅と一体化して家の第一印象を決めるもの。現実的には外からの視線を遮りプライバシーを守ると同時に、快適な生活を送るための潤いにもなり、家族の憩いの場ともなるものです。
では実際に100万円までで、どの程度の外構工事が可能なのでしょうか。
10万円以下でできること
庭に花壇を設置する、家庭菜園のスペースを設けるなど10万円以下でできることはあります。
シンボルツリーを植えるのも素敵ですね。レンガや木材などの材料はホームセンターでも手に入れやすく、DIYで庭造りを楽しむのも一考です。
近年は夏の陽射しを遮るためにグリーンカーテンが人気ですが、簡単でおしゃれな日除けなら安価で設置可能です。
リウッド(再生木)を使用したデッキやラティスであれば価格も手頃ですので、組み合わせてオリジナルなグリーンスペースを作ることも可能です。
100%外からの視線をブロックするのではなくオープンな雰囲気を出したい場合、フェンスやブロックを使わずに植栽を用いるという手もあります。自分たちで植えた草花や木々と共に成長していくという楽しみもありますね。
30万円以下でできること
予算30万円だと、もう少しできることが広がります。
素材や長さにもよりますが家の周りにフェンスを設置する、玄関までのアプローチを整える。物干しも兼ねたデッキスペースを設けるなどが可能です。
玄関へのアプローチは将来を見据えてバリアフリーにしておく、階段ではなくスロープにしておくなど、ライフスタイルを考慮しておくと安心です。
50万円以下でできること
50万円の予算であれば、カーポートや自転車置き場、ウッドデッキなどの設置を検討してみましょう。
子供たちが使用する自転車置き場は簡単に組み立てられる物もあり、撤去も容易です。車のためだけのカーポートはもったいないかもしれませんが、設置場所や広さによっては雨天時の庭仕事スペースにもなります。
物干しとしても使用できるウッドデッキは、屋内から庭への出口でもあります。
腰高のフェンスで囲えば目隠しになり、草花などの植栽をアレンジできるグリーンスペースです。新鮮な空気を味わうリラックススペース、ペットとの時間を楽しむ場など、自由に楽しめる空間です。
また家への入り口である門扉やフェンスの設置も可能です。郵便受けやセンサーライトなどの併用を考慮しておくと、一体感があるリフォームが可能です。
100万円以下でできること
さて、では100万円では何ができるでしょうか。
サンルームは雨を気にせずに物干しとして使用できますが、近年は花粉を家に持ち込まないことでも人気です。
また同様な理由から2階のベランダを囲うことも可能です。ただしサンルームや物置の設置は床面積の増床となり、居住地域の用途地域や10㎡以上の増床になる場合には確認申請が必要になることに注意が必要です。
この他家周りに塀を設置するなどが可能です。
外構工事費用が高くなってしまう原因
家周りで手を入れたい部分はたくさんあるのに、費用が馬鹿にならない。家周り全部に塀を設置する見積書を取ったら、とんでもない価格だった。
確かに工事の規模が大きくなればなるほど価格も大きなものになりますが、それだけではありません。
高価な素材を選んでいる
たとえば庭に芝生を張る場合に天然芝か人工芝か、ウッドデッキを設置する場合に樹脂木か天然木のどちらを選ぶか。
アプローチや塀に用いる材料や素材によっても、価格は大きく変わってきます。そのような場合、コストカットを優先するなら素材を見直すことが重要です。
クローズタイプの外構である
また塀やフェンスなどを設置する場合に見直したいのが、外構のスタイルです。
外部からほぼ見えないように塀で隠してしまうクローズタイプ、それよりは垣根の低いセミクローズタイプ、外部に対して垣根を設けないオープンタイプ。
外部との間に垣根を設けるほど、文字通りより費用がかかることになりますので、スタイルを見直すことも大切です。
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外構工事費用を安く抑える方法
このように費用を抑えたい場合には素材を見直す、外構スタイルを再検討するなどの他、以下のような方法、手段があります。
相見積もりをとる
同じ依頼内容で、3社程度から見積書を取って比較してみることが大切です。
これは外構工事に限ったことではありませんが、単純に価格を比較するだけではなく、工事内容について詳しく説明を受けることで施工内容についてより理解を深めることができます。
また保証の有無や概算でもあるべき価格帯を把握することができるでしょう。
国家基準クリアした300社以上の中からプラン、見積もりが取れます。
外構工事業者に直接依頼する
家を建築したハウスメーカーに依頼するよりも、外構やエクステリア業者に直接依頼する方がコストが乗らない分、割安な価格が提示される可能性があることを念頭に置いておきましょう。
お金をかける場所を決めておく
更に、工事に優先順位を付けることも重要です。
今すぐやるべき箇所、数年先でも問題ないところと順位を決めて、施工していきます。限りある予算を有効に活かすためにも必要なことです。
できるところは自分で行う
一番簡単に実行できる手段としては、できることは自分たちで行うこと。
ネットなどを参考にDIYできるところはやってしまう。間違えると大変なところ、技術的に難しい部分を職人さんに依頼することで費用を抑えることが可能ですし、家づくりの素敵な思い出になることでしょう。
外構工事の疑問に
その他、外構工事に関して以下のようなこともあるので参考にして下さい。
外構工事にリフォームローンは活用できるのか?
外構工事のためにリフォームローンを利用することは可能です。住宅ローンよりは金利が高め、期間も短くなりますが可能です。
条件などは金融機関によって異なりますので、確認しておくと安心です。また企業や業者によっては提携金融機関を紹介してくれる場合もあります。
外構工事に使える補助金があるって本当?
自治体によっては、行う工事の内容によって補助金を受けられる場合もあります。
二酸化炭素削減のための緑化推進やゲリラ豪雨による流水防止のためのタンクの設置、バリアフリー化など自治体によってさまざまですので、どんな補助金を実施しているか確認しておきましょう。
100万円までのリフォーム費用でできる外構工事まとめ
これまで見てきたように、花壇作りから塀やサンルームの設置まで、100万円以内でできる外構工事は少なくはありません。
家づくりは住んでからが本番です。
値引きをお願いするだけではなく、優先度の高いところから少しづつ手を入れていく、できることは自分たちでやってみることも大切です。だって自分たちのマイホームなのですから。