駐車場を造るために土間コンクリートを打った(打設した)けど、雨が降ってきて水が溜まっているが大丈夫?
土間コンクリートを打っている間に雨がパラついてきたけど、コンクリートに影響はないの?
このような疑問は、誰しも持ったことでしょう。
よくある雨が心配な理由
せっかく打った(打設した)土間コンクリートに水が入ったら、コンクリートが固まらないのでは?
強い雨でコンクリートの表面がデコボコになってしまうのでは?
土間コンクリートと雨をめぐる心配にはさまざまなものがありますが、本当のところはどうなのでしょう。
コンクリートが固まるしくみ
まずコンクリートはどのように固まるのかを見てみましょう。
コンクリートの材料であるセメントに含まれる物質は、水と反応することで徐々に固まっていきます。コンクリートを造り上げるためには、水分は不可欠なものなのです。
硬化はゆっくりと続きコンクリートの強度を増していきますが、打設後およそ5~6時間で表面が固まり、28日で本来の強度の80%に達するとされています。
コンクリートは水分と反応することによって固まり、決して乾燥によって固まるわけではありません。
雨が降っても大丈夫なタイミングがある!
このようにコンクリートと水分は切っても切れない深い関係ですから、雨に必要以上に神経質になる必要はありません。
少量の雨や適度な湿り気は、コンクリートが形成されるためには悪くない環境だとも言えるでしょう。また、タイミングによってはまったく問題ない場合もあるのです。
コンクリートを打設する直前の雨
コンクリート打設前に雨が降ってきた、これはまったく問題ありません。
土や汚れなどが流されて、良かったかもしれません。
コンクリートを打設して数時間後の雨
これも、まったく問題ありません。
コンクリートが固まるために水分は不可欠なもの、むしろ乾燥が大敵です。急激な乾燥はひび割れの原因にもなりますから、コンクリートにとってはWelcomeな雨でしょう。
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雨が降ると問題になるタイミングもある
雨とコンクリートがそんなに相性が良いなら、いつでもどんな雨でも問題がないかと言えばそうではありません。
タイミングによっては、ちょっと気になる場合があります。
コンクリートを打設している最中の雨
コンクリート打設中の雨、これはちょっと気になります。
多少の雨なら問題ありませんが、大量の雨や豪雨の場合、コンクリートの品質に影響が出る可能性もあります。
この場合、コンクリートの強度に影響することもあり得ます。
土間コンクリートの表面を仕上げている時の雨
この場合は、表面の見た目に影響があるかもしれません。
コンクリートの表面は滑らかに仕上げたり刷毛目を入れて仕上げますが、地面に叩き付けるような強い雨だと表面にデコボコができて見た目が良くない仕上がりになります。
土間コンクリートをシートで養生するワケ
でも土間コンクリートをシートで覆うのは雨よけでしょう?と思っていませんか。
土間コンクリートを打設した後にシートで養生することがありますが、あれは雨よけではなく大敵である乾燥を防ぐためのものです。
乾燥によるひび割れを防ぐために、シートを張って養生しているのです。
雨の中でも土間コンクリートは打設できる?できない?
このように十分な強度を持った土間コンクリートを仕上げるためには、水分は欠かせないものです。少量の雨なら、何の問題もありません。
ただしコンクリートの表面を美しく仕上げるためには、仕上げ時の強い雨や豪雨は避けた方が良いでしょう。
その場合は事前に業者とよく打ち合わせておくことが大切です。