敷地にフェンスを取り付けたい、カーポートを設置したい、庭に花壇を作りたい。やりたいことが多い家の外回りのことですが、どこから手を付けたらいいのでしょうか。
何を設置する、直すにしても、まずは見積もりを取るところから始まります。
外構工事の見積りの取り方
見積もりを依頼する前に、まずどこをどのように直したいのか、何を設置したいのかを明確にしておきます。
できるのかどうか不明なことは不明なこととして、まず自分の希望を明確にしておくこと。そうでないと施工会社も見積もりの出しようがありません。
外構工事会社を探す
希望が明確になったら次に見積もりを依頼する会社を決めますが、外構とひと口に言っても施工内容はさまざまです。
カーポートを設置する会社が花壇も作るわけではなく、希望によっては複数の会社に依頼する必要があります。
ですので、まず外構工事を行う会社の情報を集めることから始めてみましょう。
国家基準クリアした300社以上の中からプラン、見積もりが取れます。
気になる外構工事会社に問い合わせ
いくつか気になる会社を選んだら、さっそく電話で問合せてみましょう。
スマートフォンなどからメールで問合せることも可能ですが、初回は電話での問合せをおすすめします。
自分が希望する工事を行っているのか確認したいこともありますが、何よりも実際に言葉を交わすことでその会社の顧客対応を知ることが可能です。
これは最終的にどこに施工を依頼するかを決める大切な判断材料ともなり得ます。
見積りのための現地調査
見積もりを依頼した後は、現地調査の日程を決めることになります。
自分の希望を正確に伝えるためにも、極力現地調査には立ち合いたいものです。実際に現場を見ながら質問することも可能ですし、その対応によって会社を知ることもできます。
仕事の都合でどうしても立ち合いが無理な場合は、事前に電話で細かく希望を説明しておきましょう。
外構工事の場合、依頼主の立ち合いは不要という会社もありますが、できれば同席したいところです。
外構工事会社との打合せ
現地調査・現場確認の際には、具体的なイメージを伝えることが大切です。
また予算がある場合は、忘れずにそれも伝えます。10万円の予算ならこの範囲、20万円ならここまでできる、使用部材を変えればこれが可能という範囲がありますから、この機会によく教えてもらいましょう。
具体的な金額を提示された方が話しやすいこともありますし、無理な場合には次善の策をお願いすることもできます。また他にも見積もりを依頼している会社がある時は、それも伝えておきましょう。
外構工事プランの提案と見積書の提示
現地調査や打ち合わせが済んだら、後は見積書ができあがるのを待ちます。
施工内容や会社によってバラつきはありますが、見積書ができあがるまでの期間は1週間から2週間程度、イメージや完成予想図、図面などとセットで提示されるのが一般的です。
また問合せと見積書の提示までは無料というところがほとんどですので、遠慮せずに見積もってもらいましょう。
外構工事会社の探し方
外構工事、特に玄関へのアプローチや塀、フェンス、庭造りといった部分は施工会社の個性や得意不得意によって大きく変わってくる部分でもあります。
外構工事を行う会社はたくさんあるけれど、どの会社に依頼すれば自分のイメージとおりの施工が可能なのか分からない。こういう場合にはどうすればいいのか、見ていきましょう。
雑誌から情報を集める
1番分かりやすいのが、ガーデニングやエクステリアなどの雑誌や関連書籍を参考にすることです。
雑誌の美しい写真は自分のイメージを視覚化する助けになりますし、見積もりを依頼するに際して説明しやすくしてくれます。
書籍は具体的にどうするのか、ケースによって費用がどの程度かかるのか、新しいアイデアを提供してくれることでしょう。
さらにさまざまな事例に親しむことによって、自分の好みの方向性や好みの会社が見えてくるはずです。
フェアへ参加してみる
ガーデニングやエクステリアを写真で見るだけではなく、実際に自分の目で見て確認したい。こういう場合には関連のイベントやフェアなどに参加してみることをおすすめします。
外構に限ったことではありませんが、写真と現実の色合いは異なることも多く、せっかく施工したのにがっかりなんてこともあり得ます。
イベントは施工業者と直接接することで有意義な生の声を聞くチャンスでもあるので、機会があったらぜひ足を運んでみましょう。
地域の情報誌をみる
情報収集ということでは、タウン誌などをチェックしてみるのも手です。
地元のイベント案内やお得なサービスと共に、外構工事や関連情報が掲載されていることもあります。
特に住宅や不動産関連、リフォーム関連と一緒に掲載されることが多いので、こちらもチェックしておきたいところです。
素敵な外構のお宅の方に話を聞く
少しハードルが高いかもしれませんが、気になる外構の家を見つけたら直接話を聞いてみるという手もあります。
ちょっと勇気がいるかもしれませんが、施工内容や費用、使用感について生の声を聞けるチャンスです。
ご近所や知り合いに最近外構工事をした人がいるなら、話を聞いてみるのも一考です。
インターネットで検索
1番情報収集しやすいのがインターネットでチェックする方法です。インターネットなら条件を絞って検索することも簡単ですし、価格を比較することも可能です。
施工会社のホームページには会社の情報も載っているので、施工内容やどんな会社なのかチェックすることもできます。
ネットで会社を絞り込んで、その後にアプローチしてみるという方法もあります。
インターネット検索で探すコツ
インターネット検索する際は、まず自分が住んでいるエリア+外構工事で候補を絞り込むと便利です。
施工内容や価格などをチェックしたら、できれば施工実績も確認しておきましょう。
とはいえ決して安くはない外構工事ですから、手抜き工事や施工ミスなどは勘弁して欲しいものですよね。
そういう場合は口コミや評判、ブログを併せてチェックしてみることをおすすめします。匿名の口コミなどは割り引いて受け取る必要がありますが、それでも参考にすることはできるでしょう。
一括見積りサイトを利用する
仕事が忙しくていちいちチェックする時間がないという場合、一括見積もりサイトを利用するという手があります。
このようなサイトでは利用エリアや条件検索で絞り込んでいく方法もありますが、サイト側が条件にマッチする会社を数社提案してくれるタイプもあります。
いずれの場合でも忘れてならないのは、この段階で提示される見積もりはあくまでも概算だということです。
現地調査を行わない段階での、目安という意味合いが強い概算見積もりです。
国家基準クリアした300社以上の中からプラン、見積もりが取れます。
外構工事会社の種類
それでは次に、どのような会社が外構工事を行っているのか見ていきましょう。
外構工事もリフォーム同様に、さまざまな会社が多様な形態で提供しています。その探し方やそれぞれの特徴はどのようなものなのでしょうか。
外構工事をしている会社とその特徴
外構工事を行っている会社は大きく分けて5つあります。
ハウスメーカー(住宅メーカー)
住宅メーカーやハウスメーカーが行う外構工事です。
ハウスメーカーでは新築住宅を販売する際に外構工事も行うところから、個別の外構工事に対応している場合も少なくありません。
施工は外注になるのでしょうが、メリットとしてはハウスメーカーの看板があるのでいい加減な工事はしないと考えられることです。
デメリットとしては、専門業者に依頼するよりも割高な価格設定になる可能性が高いことでしょう。
ホームセンター
最近はホームセンターでも外構工事を行っています。
広告などが定期的に入ることもあって価格はオープンにされている場合が多く、比較しやすいと言えます。
使用する部材が販売しているものなら、施工価格が抑えられるというメリットもあります。ただし施工そのものは外注される場合が多いので、内容をよくチェックする必要があります。
外構(エクステリア)業者
外構工事を専門に行う業者です。
専門に外構工事を行うので知識の蓄積も深く、技術的にもデザイン性も高い水準を持つと思われます。
しかし反面高価になる場合もあり、得意不得意があることもあり得ます。また外構のデザインや設計のみを行う業者、施工は外注に回す業者もあり、依頼時には注意が必要です。
土木業者
土木業者による外構工事です。建物の基礎やコンクリート工事などを手がける土木業者ですから、個人の住宅の外構工事も施工可能です。
ただし個別工事に対応しているか、どの程度の費用がかかるのか問合せておくとより安心です。
内容によっては対応不可という場合もあり得ますし、得意不得意があることを想定しておく必要があります。
造園業者
造園業者に外構工事を依頼することも可能です。
主に生け垣や植栽、庭造りなどの分野でプロの腕前を発揮してくれます。ただし物置の設置やカーポートなどに関しては専門ではないので、希望する施工内容によって依頼することが重要です。
得意な分野・不得意な分野がある
このようにひと口に外構工事と言っても、施工内容はさまざまです。
特に専門的な内容を含む工事である場合には、その会社がどの程度の経験を持っているのか、実績はどうかなどを事前にチェックしておく必要があります。
また施工可能だとしても得意不得意があるので、ホームページなどで確認しておきたいところです。
会社案内の1番最初に記載されているものはだいたい得意とする分野ですので、チェックの際の参考にして下さい。
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現地調査は具体的にどんなことをするの?
それでは先に述べた現地調査について、もう少し見てみましょう。
そもそも現地調査が必要なわけは、家や立地、土地の形状がさまざまであるからです。
2つとして同じ不動産がないように、同じ家屋、同じ条件の土地はありません。ですから実際に現場を確認する必要があるのです。
時間は施工内容によって変わりますが30分から1時間程度、現地調査に続いて打ち合わせに入ることが多いでしょう。
依頼主は極力現地調査に立ち会って、自分のイメージや希望を伝えると見積もりの作成がスムーズです。
外構工事の見積りは同時に2社以上から取ろう
外構工事の見積もりは最低限1社以上、できれば2-3社から取ることをおすすめします。
1社のみでは価格や施工内容の比較が不可能ですし、数社の内容を見ることで施工内容が把握できることもあります。
A社は使用部材は高いけど工事費用は安いなど、数社を見比べることで初めて比較検討が可能になるのです。
外構工事の見積書の見方
見積書は業者が持参してくることがほとんどですが、その際分からないことや不明点について詳しく説明してもらうことが重要です。
分からないまま施工してしまい、自分の希望と違っていたとしてもどうにもできません。
また価格のみで判断するのも危険です。商品価格は安価でも工事代金が高いこともありますし、その逆もあり得ます。無料の保証が付いていることもあります。
よく説明を聞いて、その業者が信頼できるかどうか判断したいものです。
見積書の主な項目
見積書の書き方、フォームに決まった様式はありません。
見積書には大きく分けて商品代金とそれに伴う施工内容及び工事代金が記載されることになりますが、簡単な工事の場合は工事一式と書かれることもあります。
たとえばウッドデッキを設置する場合の工事内容としては、デッキを設置するための基礎工事+設置工事+設計料(デザイン料)、工事の管理監督料に諸経費などという内容になります。
基礎工事 (設置工事前の準備にあたる工事)
設置工事の前に、その準備・基礎となる工事が必要となります。その工事の費用について書かれている項目です。
土工事
その名のとおり、土に関する工事を指します。
カーポートや玄関アプローチのためにコンクリートを打つ場合の前段階の処理、庭造りのために土を入れ替えるなど、さまざまな外構工事で行われます。
新築の場合ではほぼ100%必要となる工事で、残土処理費用も発生します。
コンクリート工事
カーポートのための土間コンクリート打設、玄関アプローチを施工する際などに行われる工事です。
コンクリートを打つことで雑草の浸食を防ぎ、雨天時の泥はね水はねから車や人間を守る効果もあります。
設置工事 (外構工事のメイン作業)
設置工事は外構工事のメイン作業にあたります。リフォームの内容にもよりますが、次のような工事があり見積書に記載されます。
測量費
測量というと面積を測る場合に用いられる言葉ですが、外構工事においては高低差を測る意味でも使用されます。
カーポートの土間コンクリートや土地の高低差や勾配の測量が重要なのは、水はけを考慮する必要があるからです。庭造りやガーデン系の施工においても測量が行われます。
仮設工事
これもその字のとおり仮に設置しておくという工事で、現場への侵入や立入を防ぐためのカラーコーンなどの設置も含みます。新築の場合の仮設トイレ、仮設の電気引き込みなどが分かりやすい事例でしょう。
撤去工事
既存の物を解体、撤去する場合にかかる工事で、主にリフォームする場合に発生します。デッキを新しく設置する際には、古い傷んだデッキを撤去しなければなりません。
また重機を使用する必要があるか、撤去した物の処分はどのように行うのか(産業廃棄物となるのかなど)などによって費用は変わってくることがあります。
金物工事
金属でできたフェンスやポール、門扉などを設置する、加工施工する工事を指す言葉です。ガーデニングで使用されるアイアン素材の設置なども、金物工事の範ちゅうに入ります。
植栽工事
生け垣や花壇の設置、シンボルツリーなどの植栽を行う工事全般を指す言葉です。使用される個々の代金の他に、土を改良する、整地を行うなどの費用も含みます。
仕上げ工事
コンクリート工事や玄関アプローチ工事などで、打設したコンクリートの表面を刷毛などでならす、最終的に仕上げる工事を指して使われます。
重機運搬費用
たとえば地面を整地したりコンクリートを打つ際に、コンクリートミキサーを使用します。また大量の土を入れる場合や重量があるものを運搬する際にも、車両や重機が必要となります。
車両そのものもレンタルの場合、自社車両の場合があります。
廃材処分費用
施工した後に、撤去した既存材料や廃材を処分する費用です。材質によっては産業廃棄物の扱いとなる場合もあり、処分にも費用がかかります。
設計(デザイン)・管理監督料
建物や外構、庭造りにおいて設計やデザインを依頼した場合にかかる費用です。
管理監督料とは施工がデザイン、プラン通りに行われているか、現場の状況を管理監督することを指しています。
依頼主の希望通りの施工であることを確認し、職人や施工状況、内容をチェックしながら工事を適切に管理監督していく重要な仕事となります。
諸経費は工事費全体の10~15%が一般的
一見分かりにくい項目ですが、図面やイメージ図、見積書作成などに要する事務的な経費、通信費、消耗品的な費用を総称して諸経費と表します。
これはどのような会社でも計上してくるもので、総工事費の10~15%程度かかるのが一般的です。
諸経費がゼロもしくは高額な場合には、必要ないのかまたは内訳を確認してみることをおすすめします。
見積書のここをチェック!
さてここまで見積書の中身を見てきましたが、細目は分かったけれど全体をどのようにチェックしていけば良いのか具体的に説明していきましょう。
特にこれから述べるポイントには注意が必要です。
日付
まずは見積書作成の日付を確認します。
見積書は打ち合わせを経て修正されることも多いので、後から確認するためにも日付が正しく記載されていることを確認します。
また見積書には有効期限があり、その確認のためにもチェックは必要です。
工事項目と仕様(摘要)
次に依頼内容に沿った工事項目であるか、施工内容をチェックしていきます。
見積書を作成する側も人間ですので、漏れやミスがある可能性もあります。
安くて良かったと明らかな計上漏れを放置しておいて、結局施工を断られるという事態は好ましいものではありません。
また「一式」とだけ記載される工事の内容について、どこまでの施工内容が含まれるのか確認することも大切です。
場合によっては、見積書を作り直してもらいましょう。
設備や部材の商品名と型番に注意!
何らかの商品や部材が使用される場合、商品名や型番が正しく記載されているか確認します。
記載されていればカタログやインターネットで機能や性能、価格をチェックすることが可能なので適正価格かどうかの判断材料になります。
数量や単価
商品や部材の単価及び単位にも注意が必要です。
工事内容によって個数表示のもの、面積で表示されるものなどさまざまなので、不明な場合は詳しく説明してもらうことが重要です。
また部材によってはバラで仕入れることができない物もあるので、確認しておくことをおすすめします。
金額
見積書に記載された数字は、面倒でも自分で再計算してみましょう。
作成する側も人間ですから、ミスすることもあり得ます。特に再作成を依頼した時には、確認の意味でもチェックしておくと安心です。
有効期限
先に述べたように、見積書には有効期限があります。
会社によってバラつきがあるでしょうが、期限を過ぎると材料費などが変動する可能性があるので、有効期限は必ず確認しておきます。
外構工事会社を選ぶポイント
最後に、外構工事会社を選ぶチェックポイントを復習しておきましょう。
まず自分が希望する工事分野に強い会社を選ぶことが大切です。次に詳細な見積書を提示してくれること、説明が分かりやすく時にはアドバイスもあること。価格のみで契約をゴリ押しせず、保証などの付加価値があると施工後も安心です。
電話による問合せや現地調査などの際によくコミュニケーションを取って、最適な外構工事会社を見つける助けとして下さい。
国家基準クリアした300社以上の中からプラン、見積もりが取れます。