門柱にポストを取り付けるととても便利に使用することができます。また、場所を取らずにコンパクトに必要な機能が利用できることから、最近ではポストが付いた門柱が多く見られるようになってきました。
しかし設置場所や敷地の形状など、注意したい点がいくつかあります。
門柱にポストを設置するとき注意したいこと
門柱にポストを設置する際には、場所や設置方法など事前によく検討しておきたいポイントがいくつかあります。
ポストの位置は着工前に決めておく!
郵便受け・郵便ポストは、日常生活を送る上で必要不可欠なものです。
ポストをどこに設置するかは、移動の手間よりもプライバシー重視でいくか、毎日の利便性を優先するかなどを考えて、場所を必ず決めておくことが重要です。
場所が用意できない場合でも、ドアに埋め込むことが可能です。
セキュリティはしっかりと
ポストに投函される郵便物は、個人情報の塊のようなもの。簡単に郵便物を取り出せない、鍵がかかるタイプのものが必須です。
またポストそのものも固定可能な、取り外しできないものだとより安心ですね。
雨対策も忘れずに
郵便物が雨に濡れたために文字が判読できない、こんな事態は避けたいものです。
濡れても錆びにくい素材のポスト、水が溜まらない仕様のポスト、防水仕様のポストなど、デザイン以外にも配慮されたポストは多くあります。
また設置場所によっては簡易的な庇を取り付けるなどの対策を取ることで郵便物を雨から守ることもできますから、検討しておきたいところです。
二世帯住宅は別々にポストを用意
二世帯住宅の場合に以外に忘れられがちなのが、それぞれの世帯に届く郵便物への配慮です。
親子、家族ではあってはもプライバシーは守りたいものですし、郵便物を世帯別に振り分ける手間も省けることから、ポストは世帯別に設置することをおすすめします。
門柱にポストを設置する2つのパターン
門柱にポストを設置する場合、基本的には2パターンあります。
【パターン1】道路側に設置
まず道路側に門柱とポストを設置する場合です。
この場合、敷地の中に郵便配達などの人が立ち入る機会が減り、プライバシーを守ることを重視した設置方法となります。インターホンや宅配ボックスも道路側にまとめてしまえば、不本意な来客をほぼ防ぐことが可能です。
ただし郵便物を取りに移動する距離が長いため、雨天時や荷物が多い際には面倒だという側面があります。
【パターン2】玄関近くに設置
次はこれとは逆に、玄関近くに門柱とポストを設置する場合です。
この場合は郵便物を取るための移動距離は少なく、雨天時でも濡れる心配がないので利便性が高くなります。玄関アプローチを広く取れない場合などにも、場所を取らずにコンパクトに使用できるという利点もあります。
しかし先の点とは逆に、敷地内の玄関近くに人の立ち入りを許してしまうというデメリットには注意が必要です。
玄関アプローチが狭い場合は玄関ドア埋め込み型!
新聞や郵便物を取りに、わざわざ外に出る必要がないポストの設置方法もあります。
玄関ドアにポストを埋め込む型式のもので、玄関アプローチが狭く門柱やポストの設置が難しい場合には有効な設置方法だと言えるでしょう。
注意点としてはドアに開口部を設ける必要があるため、断熱性能が落ちるということです。
門柱に設置できるいろいろなポスト
ポストを設置する場所や注意点について見てきましたが、ポストそのものもさまざまなタイプがあります。
前から入れて前から取り出すタイプ(壁掛け型)
郵便物を前から入れて、前から取り出すタイプのポストです。
取り出し口の形状はいろいろあり、もっともポピュラーなポストです。後付けでの設置が可能なことも、人気の一つと言えるでしょう。
デメリットとしては、雨天時にはポストの取り出し口までいくのが手間かもしれないということですね。
前から入れて後ろから取り出すタイプ(埋め込み型)
前から郵便物を入れ、後ろから取り出すタイプのポストです。
取り出し口に行かずに郵便物を取ることができ、玄関に近い場所へ設置している場合にはとても便利です。
ただし後付けでの設置が難しい場合も多いので、門柱や塀などの設置と併せて検討しておく必要があります。
機能性門柱と一体のタイプ
機能性門柱と一体になったポストです。
金属性のもの、取り出し口が縦型の物などさまざまな形状があり、インターホンなどの機能がコンパクトにまとめてあるので便利に使用できるという利点があります。
ただしデザインや色などの選択の幅が少なく、個人の好みという点ではカスタマイズが難しい面があります。
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門柱へのポスト設置はDIYでも可能か?
では、お気に入りのポストを見つけとして、自分で取り付けることは可能なのでしょうか。
これなら簡単!既存の門柱に壁掛けタイプ
後付け可能な壁掛けタイプなら、自分で手軽にポストを取り付けることができます。
取り付け方法もビス止めなど簡単なタイプが多いため、ドライバーもしくは電動式ドライバーなどで比較的簡単に設置できます。
ただし門柱の材質によっては穴を開けるのが難しいものがあること、間違えた場合の修復の方法も把握しておく必要があることなどに注意が必要です。
今あるポスト(埋め込み型)を新しくすることもできる!
ブロック塀などに埋め込まれているポストを交換することも可能です。
難易度は高めですが、工程としては既存のポストを壊して周囲のブロック開口部を少し広げ、新しいポストを設置してモルタルなどで固めるという手順をたどります。
交換用に組み込みやすくサイズを小さくしたポストを利用すると楽に設置可能ですが、不安がある場合には業者に依頼することをおすすめします。
門柱から手作りでポスト設置はかなり大変
機能性門柱を設置するのならともかく、門柱から全て手作りでポストを設置するのはかなり大変です。材質や素材によって設置方法は変わってきますし、ポイントも異なるでしょう。
どうしてもトライする場合には、YouTubeなどの動画を事前によくチェックして準備万端で取りかかるのが安心です。
まとめ
門柱とポストは、訪問の際に最初に出会う家の顔のようなもの。その家の第一印象を決める大切なポイントですから、建物や庭の雰囲気とのバランスや一体感がとても大切です。
また毎日使用する部分でありながら、頻繁にリフォームする部分ではないからこそ、設置の際には心を配りたいものですね。