出典:公式サイト
トイレリフォームでいま注目されているのが、便座の後ろのタンクを排して、ローシルエットですっきりデザインとしたタンクレストイレです。
TOTOやLIXILといった老舗住宅設備メーカーから販売されていますが、家電大手のパナソニックもタンクレストイレを販売していることをご存知でしょうか。
パナソニックのタンクレストイレ:アラウーノシリーズには、家電メーカーの強みである節電の工夫が盛り込まれるとともに、他社にない素材を用いることで低価格のタンクレストイレを実現しています。
パナソニックトイレの特徴とリフォーム事例を紹介します。
パナソニックのトイレはすべてがタンクレス!どんな違いがあるのかな?
パナソニックのトイレ:アラウーノシリーズは、すべてがローシルエットのタンクレストイレです。
また、素材もトイレで一般的な陶器(焼き物)ではなく、プラスチックをベースとし、表面を分子レベルでガラス化した最先端の素材を用いて、陶器より汚れに強く、長期間安定して使える便器を作っています。
アラウーノL150シリーズ
出典:公式サイト
アラウーノシリーズで最上位の温水洗浄便座一体型モデルです。汚物を旋回流で流す水流制御技術(スパイラル水流)により、大洗浄4.8L/小洗浄3.6Lの超節水を実現しています。
節水と合わせて温水洗浄便座の節電機能も業界最高水準で、パナソニックの節電学習機能:エコナビも搭載されています。
また汚れ防止機能も業界最高水準で、泡で男性の小用の跳ね返りを防ぎ、フチからのたれを防ぐタレガード、モレガードといったトリプル汚れガード機能などが盛り込まれています。
さらに使用後自動でナノイーXをトイレ室内に放出し、空間全体が脱臭される機能も搭載され、節水、節電だけでなく、お手入れのしやすさ、使用時の快適性能の業界最高水準です。
高齢者の方など足腰が弱い方のため、トイレから腰を上げる時の介助道具となるアームレストを後付けできるようになっており、いつまでもだれでも安心して使えるトイレになっています。
価格はメーカー希望小売価格で30万円程度です。
新型アラウーノ
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一般的なホワイト以外にベンガラ色や江戸ネズミなどといったトップカバー(便ふた)が多様な色10色から選べるモデルで、リフォームでオリジナリティーのあるトイレ空間を創りたい方にはお勧めのモデルです。
ちょっとした介助に役立つアームレストを後付けできる機能もあります。
トイレの機能は、パワフル水流や激落ちバブル、トリプル汚れガードといった最先端の機能が盛り込まれています。
価格は、メーカー希望小売価格で30万円前後です。
アラウーノSⅡ
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温水洗浄便座一体型のタンクレストイレで、最上位機種であるL150シリーズの汚物洗浄性能、汚れ防止性能は引き継ぎながら、ナノイーXやエコナビ、便ふた便座オート開閉機能を外すことで、手頃な値段でアラウーノを提供できるようにしたモデルです。
節水性能も高く、汚物を旋回流で流す水流制御技術(スパイラル水流)により、大洗浄5.7L/小洗浄4.0Lの超節水を実現しています。
必要機能を絞り込むことで、メーカー希望小売価格を20万円前後に引き下げることができています。
アラウーノV
アラウーノVは、アラウーノシリーズの普及帯モデルで、便座と手洗いを選べるタンクレストイレです。
便座は専用設計で、温水洗浄機能のない暖房便座と温水洗浄便座から選べます。
またタンクレストイレでは、従来のタンク式トイレのタンク上部にあった手洗いがないため、別途手洗いカウンターなどをトイレ内に設けることになります。
アラウーノVでは、簡便に手洗いを確保するため、便座の後ろに手洗いを付けたモデルもあり便利です。
価格(メーカー希望小売価格)は、暖房便座を付けたもので13万円台、温水洗浄便座付きタイプで17万円台から品揃えされています。
NewアラウーノV
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NewアラウーノVは、アラウーノVと同様に便座が選べるタンクレストイレです。便座は専用設計で、温水洗浄機能のない普通の便座や温水洗浄便座の中から選べます。
アラウーノシリーズはプラスチック素材でできているため、従来の陶器製トイレと違い、複雑形状の成型ができます。
その特徴を最大限に利用したのがNewアラウーノVです。NewアラウーノVでは、これまでに例のないトイレ洗浄面の三次元(3D)設計を行い、汚れが付きにくく、シリーズ最少の水で汚物洗浄できるトイレを実現しました。3Dツイスター水流により、大洗浄4.6L/小洗浄3.0Lの超節水を実現しています。
NewアラウーノVは、アラウーノVと同様に便座の後ろに手洗いを付けたモデルも選べます。価格は、メーカー希望小売価格で便座だけのモデルは9万円台から、専用温水洗浄便座は6.5万円から購入できます。
タンクレストイレには手洗い器が必要!
タンク上部に手洗いが付いたタンク式トイレをお使いのご家庭でタンクレストイレにリフォームされる場合は、タンクレストイレには手洗いがないため、手洗いカウンターなどの手洗い手段の確保を検討する必要があります。
アラウーノリフォームを検討される時に、最適の手洗い手段を紹介します。
アラウーノカウンター
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アラウーノと同様に汚れの付きにくい有機ガラス素材で手洗いボウルを造り、木質のカウンターユニットに設置したパナソニック製の手洗いカウンターで、アラウーノとのデザインがマッチングします。
カウンターは、奥行き28センチとトイレ空間を圧迫せず、長さ120センチ、165センチ、184センチのカウンターサイズから選べます。
カウンター木部、水栓金具も各種品揃えされています。また造作した棚に設置できる手洗いボウル単体も品揃えされています。
価格(メーカー希望小売価格)は20万円台からで、各種部材の構成で価格が変わります。
トイレカウンターTS
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奥行き20センチのスリムなパナソニック製手洗いカウンターです。収納ユニットの上部に手洗いボウル部を設けたものと、収納部がない棚に手洗いボウル部を設けたシンプルデザインの手洗いカウンターがあります。
カウンター幅は長さ120センチ、165センチ、180センチのカウンターサイズから選べます。
価格(メーカー希望小売価格)は10万円前後からで、各種部材の構成で価格が変わります。
アラウーノ手洗い
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アラウーノカウンターを必要最小限にまとめてトイレ空間にすっきり収まるようにしたモデルです。
手洗いボウル部はアラウーノと同じ有機ガラス素材で造られ、カウンターはボウルの寸法に合わせて幅30センチから37センチに抑えられています。
水栓金具は手動と自動があり、カウンター部分の木質デザインは各種選べます。
メーカー希望小売価格は6万円台からです。
アラウーノ専用手洗い
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これまでに紹介した手洗いは、設置のために専用の給水配管と排水配管を設置する必要があります。
そのため、アラウーノトイレとの組み合わせでなくても設置が可能ですが、配管工事を伴う分だけ工事費が余分にかかります。
このデメリットを解決するのがアラウーノ専用手洗いです。手洗いの給水と排水は、アラウーノの便器に分岐接続するだけで使えます。価格も4万円台からとお手頃です。
パナソニックのトイレはお掃除ラクラク機能がいっぱい
トイレは日々の掃除が必要ですが、アラウーノには掃除を楽にする機能が多数採用されています。汚れをつきにくくし、掃除をしやすくした工夫を紹介します。
激落ちバブル
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便器を洗剤で洗う機能です。大きさの違う泡(ミリバブル/マイクロバブル)を出す機能で、トイレに付着した大きな汚れから小さな汚れまで効果的に洗浄除去します。
洗剤は市販の台所用中性合成洗剤が使用できます。アラウーノL150、アラウーノSⅡ、新型アラウーノに採用されています。
スゴピカ素材(有機ガラス系)
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アラウーノシリーズのトイレや手洗いのすべての機種に使われている材料です。
この有機ガラス系素材は、従来の陶器製トイレより汚れが付きにくく耐久性が高いため、汚れが付きやすいトイレに最適な材料となっています。
スキマレス設計
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便器周りで汚れが溜りやすいのが、便器と便座・便ふたとの繋ぎ目部分の凸凹です。
そこで便座一体型のアラウーノでは、便器と便座・便ふたとの繋ぎ目部分に段差や隙間のない構造を実現しています。
便座を選択できるアラウーノV、NewアラウーノV以外のアラウーノシリーズに採用されています。
トリプル汚れガード
ハネガード
出典:公式サイト
男性が洋式便器へ小用すると、便鉢(便器の水が溜まった部分)内の水が飛び散り、床・壁を汚して臭気の原因になることが知られています。
そのために、男性にも便座に座って小用をするよう促すことも啓発活動として為されていますが、ほとんど普及していません。
そこで、便鉢の水面表面に泡の層を作り、水の飛び散りを抑えるようにしました。これまで肩身が狭かった男性にとって福音となる技術です。
タレガード
出典:公式サイト
便器のフチには、男性の小用のぽたぽた汚れが付きがちで便器の外にまで垂れることもよくあります。
アラウーノは精密成型ができるプラスチック素材であるため、便器のフチの外周を3ミリ立上げ、小用汚れの便器外への垂れ汚れを防止しました。
これは、プラスチック素材をベースとしたアラウーノにしかできない技術です。
モレガード
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着座時の用足しで便器と便座との間の隙間から汚れが外に出るのを防ぐ機能がモレガードです。
モレガードは、便器と便座を精密成型することで汚れが外に飛び出さない構造を実現しています。これもトイレ素材が有機ガラス系のアラウーノならではの技術です。
ハネガード、タレガード、モレガードのトリプル汚れガード技術は、アラウーノL150、アラウーノSⅡ、新型アラウーノに採用されています。
パワフル水流
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便器内で洗浄水を旋回させながら流す流体設計技術で、すべてのアラウーノに採用されています。
また各機種で流し方の工夫が為され、アラウーノL150、アラウーノSⅡでは、強力な渦を引き起こす「スパイラル水流」が、New アラウーノVには「3Dツイスター水流」などが採用されています。
これらの流す工夫で、洗浄水は大洗浄で5L前後、小洗浄で4~3Lと超節水が実現しています。
水位調節
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トイレの便鉢内の水面には、「輪じみ」と呼ばれる喫水面の黒ずみ汚れが発生します。
この部分を洗剤を付けたブラシでこすり洗いする場合、水を流す操作を繰り返して便鉢内の水位を一時的下げ、その間に掃除をしていました。
アラウーノでは、水位を下げ一定時間低く保つ操作をリモコンが自動で行います。
リモコン操作で、便鉢内の水位を3センチほど下げて掃除の間低い水位に保ち、掃除をしやすくする機能が採用されています。ラウーノL150、アラウーノSⅡ、新型アラウーノ、NewアラウーノVに採用されています。
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パナソニックだけの排水技術「ターントラップ」の節水力に注目!
出典:公式サイト
アラウーノシリーズの節水を実現している技術が、先に紹介したパワフル水流技術とターントラップです。
トラップとは、トイレ排水が流れて行く先の排水配管の臭気や害虫がトイレ空間に逆流して来ないようにする構造で、トイレ配管の一部に常時水を溜めるようにして臭気、虫の戻りを防いでいます。
その溜め水の一方の露出面が便鉢内の水溜りです。アラウーノでは、汚物を洗浄する時、パワフル水流技術で旋回流を起して、トイレ内を洗いながら水を溜めているトラップ部分を動かして水を流れやすくしています。それがターントラップです。
これらの機構は電気で駆動するため、停電になると人がターントラップを手動で動かし、排水性能を補う必要があります。
そのための操作ハンドルが便器の横に内蔵されており、簡単に操作できるので停電時も安心です。
こんなトイレに憧れる!パナソニックのトイレリフォーム例を大公開
便器などのトイレで使われる設備機器は、故障する頻度も小さく、きれいさも長く保てるため、リフォームは10年から20年に1回程度と言われています。
言い換えると、リフォームするとその機器は今後10年から20年使い続けることになります。そのためリフォームにあたっては、十分に調査検討して納得の工事をしたいですよね。
そのための参考情報として、アラウーノでリフォームされた方々の評価と、実際の費用、工事期間を紹介します。
マンショントイレをNewアラウーノVでリフォーム(便器+床・壁交換)
出典:リノコ
・費用:233,600円(税込み)
・施工日数:3日
・お施主様評価:タンクレストイレでトイレ空間のイメージが変わり、ぬくもりも感じられる場所になりました。家族も満足です。
戸建て住宅トイレをNewアラウーノVでリフォーム(便器交換のみ)
出典:リノコ
・費用:128,000円(税込み)
・施工日数:1日
・お施主様評価:かっこいいトイレになりました。
マンショントイレを新型アラウーノでリフォーム(便器交換のみ)
出典:リノコ
・費用:258,500円(税込み)
・施工日数:1日
・お施主様評価:大満足のリフォームでした(星5つ)。
トイレのリフォームは、便器の交換だけであれば1日、壁紙床を張り替えても2、3日で完了し、リフォームによりトイレが使えなくなる不便は短くてすみます。
また、リフォームの総支出費用も、機器代の値引き等もあり、タンクレストイレをリーズナブルな金額で手に入れることが出来ます。
気になるパナソニックトイレの口コミや評判
アラウーノでリフォームされた方々の感想をインターネットの公開情報から集めました。リフォーム検討の参考にしてください。
アラウーノSⅡを選んだ理由の一つか低価格、大満足のリフォームを実現。
新築した住宅のトイレで、TOTO、LIXIL、パナソニックの商品を検討しました。TOTOのネオレストとアラウーノSⅡを比較すると、アラウーノの方がフィット感も良く、価格も半額でタンクレストイレが買えるのでアラウーノにしました。
トイレを使って1年半の感想は、大満足でデメリットはほとんどありません。強いて言えば、柑橘系の香りのする台所洗剤が使えない点ぐらいです。
NewアラウーノVで掃除も楽に
築22年の戸建て住宅で、それまで使っていたタンク式トイレですが、掃除していても経年の使用感が出てきたので、タンクレストイレでトイレ空間を一新しました。便器と便座との繋ぎ目などの凸凹がなくなり、側面も平面でふき掃除がしやすくなりました。
新型アラウーノで小用の飛び散り汚れのリスクを回避
中古住宅でトイレの故障を機にトイレを新型アラウーノにリフォームしました。ハネ、タレ、モレガードのおかげで小用の飛び散りが比較的抑えられているような感じがあります。価格と機能は大満足(星5つ)です。総合評価でのマイナスポイントは、便座の真ん中の穴部分が若干大きく、大人はちょうどいいですが、幼児には幼児用の補助便座が必要かなという点だけです。
まとめ
今トイレは、ローシルエットでスタイリッシュなタンクレストイレが人気で、TOTOやLIXILだけでなく、パナソニックからも色々な機種が発売されるようになってきました。
各社のトイレとも機能開発を進め、節水で汚れにくく臭気対策も進んでおり、メーカーによる性能の差はなくなりつつあります。
その中で機能と価格のバランスで評価が高いのがパナソニックのアラウーノシリーズです。
これまでの便器は長期にわたり使用でき、酸性の洗剤でも問題なく使える陶器製のものしかありませんでしたが、パナソニックはプラスチック素材で便器を造ることで、ローコストでハイパフォーマンスの便器を実現しています。
タンクレストイレでトイレのリフォームをとお考えの方は、パナソニックのアラウーノも選択肢の一つに加えてみられてはいかがでしょうか。